部下やお客さんが仕事をうまく進めるためには、十分な情報を持っていることが重要です。
しかし、自分の中に思いや考えがあっても、それがなかなか口にされることはありません。
では、どのようにして人々の発見を促すことができるでしょうか?人と人が向かい合うと、
摩擦が生じることがあります。
人は基本的に自分以外の人間に対して防衛的になります。
厚いシャッターが下がったままで、相手があなたを協力者として選ぶことはありません。
協力者として選ばれる第一歩は、シャッターを少しでも上げることです。
日頃から「おはよう」や「ありがとう」といった当たり前の一言に、
どれだけ気持ちを込めることができるかで、シャッターの上りが変化します。
向かい合って初めて重く閉ざしたシャッターに手をかけるのでは遅すぎます。
そして、発見を促すための質問をします。
ひとつの答えを受け取ったら、それを相手に伝えましょう。
「そうなんだね」「そんなふうに考えていたんだね」といった言葉で、相手を自由にさせてください。
「それで」「それから」と続けて話を聞いていくことで、関心が生まれ、さらなる質問が生まれます。
この過程を繰り返すことで、相手は徐々にあなたを探索の伴走者として認め、
実際に発見が促されていくでしょう。