・・・あるお話です・・・
若いころ、初めて家を持ったときに、くわが破損してしまった。
隣の家に行って「くわを貸して下さい」といったら、
隣のおじいさんは、「今この畑を耕して菜の種をまこうとするところだ、
まき終らなければ貸してやれない」というのです。
私は家に帰っても別にする仕事がないから、
「私がその畑を耕してあげましょう」といって耕して、
それから「菜の種を出してください、ついでにまいてあげましょう」といって
耕した上に種をまいて、そうやってくわを借りたことがある。
そうしたら隣のおじいさんは、「くわにかぎらず何でも
差し支える事があったら遠慮なく言って下さい、
必ず用立てましょう」といった話です。
この話で、分かることは、まず相手に与えることで、
それが自分に返ってくるという報徳の思想がとても分かります。
私も交通安全でいつも立っているのですが
子供達や地域の人から、明るい笑顔と挨拶を頂いています。
「万物にはすべて良い点(徳)があり、それを活用する(報いる)」
という思想=徳をもって特に報いる
この精神が、会社の成長にも役に立っているのではないかと思います。
これからもひとつずつ積み重ね、仕事を通じてこのことを理念としてやって行きたいです。
