菖蒲湯

2003五月五日の端午の節句には、
菖蒲湯に入る風習があります。
同じ「菖蒲」といって、梅雨時に美しい花を咲かせる
「花菖蒲」と、菖蒲湯に入れる菖蒲とは別物。
葉の形はよくにていますが、花の形がまったくちがいます。
根や葉には強い香りと薬効があり、
古代から薬草として尊重されてきました。
新暦では五月五日といえば、
一年中でもっとも爽やかな気候ですが、
旧暦の時代の五月五日は反対で、うっとうしい梅雨入りの時期にあたります。
そこで菖蒲の薬効によって梅雨を無事に乗り切れるように願ったのでしょう。
中国では端午の節句に、菖蒲を細かくして浮かべた菖蒲酒を飲んで、
毒気をはらいました。
こういった風習は早くも奈良時代には日本に伝えられ、
やがて江戸時代に菖蒲湯に入る慣わしが庶民に広がりました。
菖蒲湯は血行を促進して疲労回復、かぜ予防などに有効で、
また鎮痛作用によって腰痛や神経痛などにも効果があると言われ、
昔も今も愛されて続けています。

2015/05/05

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